【サルサにはいくつのスタイルがある?】①キューバンとは?キューバンスタイルの特徴を紹介!

サルサを習い始めてからしばらくすると、実はサルサには様々なスタイルがあるのだということを耳にし始めますよね。

 

サルササルサだと思っていたのに、その中にいろいろなスタイルがあるっていったいどういうのことなの?

 

そう誰もが思ったことだと思います。

 

私自身、最初にサルサを習い始めたのはキューバで、そこで習ったものがもちろんサルサだと思っていました。

 

キューバで踊られているのはキューバンスタイルのみ。

 

日本に帰国して初めて、LAスタイルやカリスタイル、そしてOn2などという異なるスタイルや異なるリズムの取り方で踊る人達もいるのだということを知りました。

 

こんがらがりますよね。

 

同じサルサなのに踊り方もリズムの取り方も違うなんて。

 

そこで今回から、サルサのスタイルの種類、そしてそれぞれの踊り方の特徴を何度かに分けて紹介していきたいと思います。

 

f:id:yukayuuche:20200504151232j:plain

 

現在世界で存在するサルサのスタイルは大きく分けて5つあります。

 

キューバンスタイル

②カリスタイル

③LAスタイル

④NYスタイル

⑤プエルトリカンスタイル

 

あーなんとなく聞いたことがある。

 

そう思った方も多いのではないでしょうか。

 

それぞれのスタイルが生まれた地域の名前がそのままつけられています。

 

カリはサルサのメッカと呼ばれるコロンビアの都市。

 

LAはロサンゼルス、NYはおわかり、ニューヨークですね。

 

キューバプエルトリコは国名なので言うまでもないでしょう。

 

では早速今日は、キューバンスタイルとはいったい何なのか、その特徴を紹介していきたいと思います。

f:id:yukayuuche:20200506143834j:plain

 

キューバンスタイルの特徴】

①回りながら円を描くように踊る

②基本ステップは男性も女性も最初は後ろに踏む

③女性の回転回数が少ない

④カウント4と8でもステップを踏む人が多い

⑤女性の腰のムーブメントが強調される

⑥知恵の輪のような複雑なペアの技が多い

キューバのバンド、オルケスタの曲で踊ることが大半

⑧ショーやパフォーマンスではアクロバットはほとんどない

 

キューバンスタイルの大きな特徴をあげてみました。

 

ではそれぞれ細かくみていきたいと思います。

 

①回りながら円を描くように踊る

 

サルサはSalsa Lineal(ライン上で踊るサルサ)かそうでないかでまず大きく分けられます。

 

キューバンスタイルとカリスタイル以外は全てライン上で踊るサルサです。

 

ライン上で踊るサルサでは、女性が常に一本のライン上で踊れるように男性はリードしなくてはいけません。

 

ただ、キューバンスタイルの場合は、ずっとぐるぐる円を描くように踊り続けます。

 

 次の動画を見てもらうと、その特徴がわかりやすいでしょう。

 

 

②基本ステップは男性も女性も最初は後ろに踏む

 

他のスタイルから習い始めた人がキューバンスタイルでまず戸惑うのはここでしょう。

 

ライン上で踊るサルサでは、On1であれOn2であれ、男性が左足を前に出せば、向かい合ってる女性は右足を後ろに下げるのが基本ステップのルールです。

 

ただ、ライン上で踊るルールがないキューバンスタイルでは、男性も女性も鏡のように対照的にステップを踏みます。

 

カウント1では男性は左足を後ろに、女性は右足を後ろに踏み、カウント5では男性は右足を前に、女性も左足を前に踏みます。

 

これがキューバンスタイルの基本のかたちになります。

 

③女性の回転回数が少ない

 

サルサを知らない人にサルサのイメージを聞いたら、女性がくるくる回っているイメージがあるとよく言われます。

 

ただ、それはキューバンスタイルでは当てはまりません。

 

キューバンスタイルでは、先程の動画を見てもらってもわかるように、女性は基本的に1回転、多くても2回転しかしないのが普通です。

 

3回転、5回転、中にはそれ以上回転しているのは確実に他のスタイルだと言えるでしょう。

 

④カウント4と8でもステップを踏む人が多い

 

サルサのカウントは「123  567」であると誰もが最初に習うかと思います。

 

ただ、キューバンスタイルの場合、4と8でもステップを踏む人がとても多いです。

 

踏まなきゃいけないということは決してありません。

 

123 567に比べれば軽く踏んでいるのですが、4と8でもステップを踏みながら強弱をつけたり遊びを入れて踊る人がとても多いです。

 

⑤女性の腰のムーブメントが強調される

 

他のどんなスタイルよりも、女性の腰の動きが強調されるのがキューバンスタイルです。

 

ディレケノ一つするのでも、女性の腰の動きがリズムを取るアクセントの一つとなります。

 

腰の動きに限らず、上半身のムーブメントが多く取り入れられるのもキューバンスタイルの特徴です。

 

⑥知恵の輪のような複雑なペアの技が多い

 

キューバンスタイルでは、男性と女性の腕が首に絡み合い、どうやってほどけるのかわからなくなるような技があります。

 

私は勝手に知恵の輪だと呼んでいますが、正しくはそれらの技のことを ”nudo(ヌード)"と呼びます。

 

ヌードとはスペイン語で縄の結び目などを意味します。

 

結び目をほどけないように続ける技だからそう呼ぶのでしょう。

 

ライン上で踊るスタイルではこういった技をするのは困難で、nudoキューバンスタイルの特徴の一つです。

 

キューバのバンド、オルケスタの曲で踊ることが大半

f:id:yukayuuche:20200506124525j:plain

 

皆さん誰しもお気に入りのサルサバンドがあるのではないでしょうか。

 

好きな曲がかかったら踊りたくなる、それはどんなスタイルでも同じですよね。

 

もちろんサルサはスタイル関係なしにどんな曲(サルサであれば)でも踊ることができます。

 

ただ、キューバンスタイルを踊る人の多くはキューバのバンド、キューバのオルケスタの曲に合わせて踊るのがほとんどです。

 

キューバサルサクラブや世界中のキューバン系のイベントで、プエルトリコのオルケスタの曲がかかり続けるということはまずないでしょう。

 

すっごく流行っている曲であれば何曲かかかることもあるかもしれませんが、基本的にはキューバのバンドの曲が好まれます。

 

⑧ショーやパフォーマンスではアクロバットはほとんどない

 

 最後に、ショーやパフォーマンスに関しても少し触れておきましょう。

 

サルサのショーと聞くと、派手なキラキラした衣装を着て、ヒールを履いて、くるくる何回も女性が回っているというイメージを持っている人がまだまだ多いかと思います。

 

 歓声が沸く激しいアクロバットが何度も出てくるのを期待する人もいるでしょう。

 

ただ、キューバンスタイルにおいては全て正反対です。

 

キューバにおいてサルサはあくまで calle(カジェ:ストリートの意味)の文化。

 

キューバンスタイルではキラキラの衣装もアクロバットもほとんど出てきません。

 

次の動画を見てください。

 

これはキューバ国立民族舞踊団(Conjunto Folklórico Nacional de Cuba) によるサルサのショー。

 

キューバのトップダンサー達によるショー動画です。

 

 

これぞ正にキューバンスタイル。

 

サルサに対するイメージががらりと変わる人もいるのではないでしょうか。

 

つまり、サルサのスタイルはそれだけ幅広いということです。

 

キューバでキラキラした派手な衣装でヒールで踊っているダンサー達のショーを見たとしたら、それはサルサではなくキャバレーというまた違うジャンルのダンスです。

 

キューバサルサはショーであってもあくまで自然体。

 

他のスタイルに比べると派手さでもエレガントさでも劣ってしまうかもしれませんが、全身のムーブメントがこれほど際立つスタイルはキューバンだけでしょう。

 

違いがあるから面白い。

 

人それぞれ好き嫌いはあって当然です。

 

でも、どのスタイルが一番優れている、なんてことはありません。

 

どのスタイルも素晴らしい!

 

ただ、違うというだけなのです。

 

一番勉強しただけに、一番情熱を捧げただけに、キューバサルサのことを書き始めたら止まりませんが今回はそろそろこの辺で。

 

次回はコロンビアのカリスタイルの特徴について書いていきます。

 

お楽しみに♪