年齢制限があるワーキングホリデー。
ギリギリ最後のチャンスだと思い、31歳になる直前でスペインへと旅立ったのが昨年の10月末。
限られた一年という期間の中で、やりたいことが沢山ありました。
行きたかったサルサフェスティバルやコンサート、受けたかった憧れのダンサー達のレッスン。
やりたかったことの半分も成し遂げられないまま、帰国せざるを得ない状況に。
本当は今月はバルセロナでMarc Anthony(マーク・アンソニー)のライブに行く予定だったのに・・・
来月はスペイン最大のサルサフェスティバル、”ベニドームサルサフェスティバル”に参加する予定だったのに・・・
そんなことを言い始めたら切りがありません。
今年の私の手帳は見事に修正テープで白く塗りつぶされてしまうことに。
残念ですが、世界中がこんな状況になってしまった今、仕方がないとしか言いようがありません。
帰国したくてもできない人達が大勢いる中、生きて無事に帰ってこれたこと、それだけでも幸運だったと思っています。
欠航便続出の中、私の便が飛んでくれたことは奇跡でした。
さて、隔離生活に自粛期間とおとなしくしていた私ですが、遂に来月7月、再び福岡に戻ることになりました。
バルセロナは本当に素敵な街でした。
どこを歩いても絵になるような、本当に素敵な街並みがずっとずっと続いていました。
そんな美しい街にいながらも、恋しくなったのが福岡。
ワーホリの一年が終われば絶対福岡に帰る、そう心に決めていました。
私は福岡で生まれたわけでも、育ったわけでもありません。
むしろ福岡に関して知らないことの方がずっと多いです。
でも、一度住んだら離れられなくなる。
これを「福岡マジック」と呼ぶのでしょうか。
福岡は世界一住みやすい街、私はそう思っています。
さて、そんな大好きな福岡に来月戻ります!
今年は残念ながら、夏のビッグイベントであるイスラ・デ・サルサも開催中止に。
昨年までの6年間、毎年夏はイスラに捧げてきただけに、福岡に戻れてもイスラがない夏を迎えるのは寂しいものです。
ただ、そんな中でも、早速レッスンやワークショップをさせてもらえる他、ショーにも出させてもらえることに。
こんな状況の中、再びステージに立たせてもらえるのはありがたい限りです。
ただ、あまりに急に決まったため、今必死で振付考え中。
今回はソロで踊らせていただきます。
ソロでのパフォーマンスは2年近くやっていないうえ、この数ヶ月で体力が格段に落ちているのでこればかりは自分との戦い。
いろいろと心配なこともありますが、今回のショーでは私の「好き!」を100%表現したいと思っています。
サルサが好きという気持ち。
ダンスが好きという気持ち。
自分を表現することが好きという気持ち。
そんな全ての「好き」を全身で表現したい!
私は踊っている時が一番幸せだと感じるし、
踊っている時に一番生きていると感じるし、
何より踊っている時の自分が一番好き。
接触してはいけない。
3密を避けてソーシャルディスタンスを保たなくてはいけない。
そんなことが言われる現在、私が最も恐れているのは、サルサという文化がなくなってしまうこと。
日本からサルサという文化がもしなくなってしまったら・・・
隔離生活中、突如そんな恐怖に襲われ一人号泣した日がありました。
サルサを踊る理由はもちろん人それぞれ違うでしょう。
ただ、私の場合、サルサなしでは生きていけません。
新しい生活様式が求められる現在。
サルサももちろんその中で、生き残る方法を探っていかなくてはいけません。
これまではとにかく踊りたかった私。
ダンサーになること、それが全てでした。
これからももちろん踊り続けたい私。
ただ、これからは、サルサという文化を死なせないこと、サルサの楽しさを伝え続けること、それこそが私のやるべきこと、役割だと思っています。
私の「好き」を100%全身で表現する久々のステージ。
大好きな福岡で、皆さんと再会できるのを楽しみにしています。
ソーシャルイベントはいつ頃再開できるのかまだわかりませんが、久々に生の音楽を聴きたい!生のショーを見たい!と思った方、そして、「YUKAどんななってるかなー?」ってちょっとでも興味持ってくれた方、ぜひ見に来てください♬
サルサがある生活に再び戻れるよう、少しずつ少しずつ、一緒に前進していきましょう!